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walking proud~呪術廻戦~R18~

第45章 complexion ■



「っごめ。でも殺菌できたよ。応急処置。」

つーっと銀の糸が口元に引き、優しげに笑うレイ。
五条は心臓が射抜かれる感覚がし、出血多量の眩暈のように頭がぐらついた。

「…… レイの見えない心の傷、いっぱいつけちゃって…ごめん」

「…え……」

「レイが傷つくと、僕もすっごく傷つくし、レイが痛いと僕もすっごく…痛い。」

俯いて目を合わせないまま呟くようにそう言われ、レイはたまらず五条に抱きついた。

その拍子で、2人の膝元の破片がカチャカチャっと音を立てる。

「っ!あぶ、危ないってばレイ!」

「・・・」

「…… レイ……ねぇ……」

何も言わず、ただギュッとしがみついてくるレイに、諦めたように五条は腕を回し、優しく包み込んだ。


耳元で小さく言う五条の声に耳をすませる。
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