第45章 complexion ■
「・・・なぁ、とりあえずその亡霊みてぇな口調と空気なんとかならねぇか?つーか早く血液を拭け!」
「……僕が傷つくより… レイが傷つく方が怖いし、痛いし、悲しいし、苦しいし、悔しいし、…なんか……本当に僕…幽霊になっちゃいそうになるんだ…」
「・・・っ。それ、おま…死にそうになるってことか?」
五条がズンとして顔の見えないまま小さく頷いた。
クマはサーっと血の気が引いていく感覚がした。
「…てめぇな、その感じでそれ言われると、なんか…こう…とにかくなんか来るもんがある…だからとっとと立ちやがれ。そこを退け。血痕を拭け。ルンバ様のお通りだ。」
その時だった……