第45章 complexion ■
五条はクマの下にあるルンバに目をやりながら頭を搔く。
「…あーそっか。そっち捨てようと思ってたけど別に2つあってもいいよね。」
「なっ?!お前捨てるとか可哀想なことすんな!こいつはずっとおいらの相棒なんだぞ!」
「ただ乗ってんのが楽しいだけでしょ。でも最新のヤツのが乗り心地良くてすぐ乗りかえちゃうかもよ〜」
「いいや!おいらはしっかり両方可愛がる!」
「……なんか僕らの会話、卑猥になってきてない?」
五条は食器棚の整理をし始めた。
確かに、レイの言っていたように、使ってない皿やグラスばかりあったということに初めて気がつく。
「はー…めちゃくちゃ多いな。
てか僕何を買ったんだったっけ?確かこんくらいの皿2枚と…あ〜こんなようなのも確か…。ってことはこれもこれも処分、と。」
ガタガタ
カチャカチャ
スススーーー…
五条がガチャガチャやっている中、クマはルンバに乗りながらの読書をしている。