第45章 complexion ■
「あっ、そーだ…棚片付けなきゃ。
レイにまた嫌われちゃう。」
五条は気が付いたようにスクッと立ち上がった。
「あーあとちょっとここらの配置も変えなきゃかぁ。スピーカーめっちゃくるしなぁ。本来なら配送業者にやらせれば済むことなんだけどそれだとまーたレイを怒らせちゃう。」
そう言いながらさささっと観葉植物やらいくつかのソファーを動かした。
「ふーっ…まぁこんなもんでいいでしょ。
ここ広いし、"人ダメソファー"は余裕でこの辺に置いてっ…と。あとはー…はぁ…食器棚の整理めんどくさー。ねえクマ、手伝ってくんない?」
「…あ?なぜおいらが。何をどれだけ買ったんか知らねえがおいらにまで押し付けんなよ。てめえで責任取れ。」
「このケチクマ!つーかいつまで食ってんだよっ!あ〜!!しかもマカロンの欠片すんごい落としてる〜っ!!ルンバかけとけよ!!…あ!!そーだ!!ルンバも買ったんだった!!忘れてたわ〜…」
「なに?ルンバが2匹に増えんのか?」
クマがルンバに乗りながら声を出した。