第45章 complexion ■
「すんご〜いっ!!!さっすがナナミンだぁあ!!」
「っ!え」
思い切り飛びつかれ、七海が唖然としたところでタイミング悪く五条が帰宅した。
「や〜遅くなっちゃってごめ…っ…えぇ?!」
火照った顔で七海に抱きついているレイに、五条は持っているケーキの紙袋を落とした。
それに気がついたクマが飲んでいた酒を乱暴に置いて駆けつける。
「っざけんなよ、おいらのケーキ崩す気かよ!」
プンプンしながら床に座り込み、その場でケーキの状態をチェックし始めた。
「あ…五条さん。見ての通りレイさんは酔っ払いなので…これは別にそういうあれでは…」
七海のその言葉に、五条は一旦冷静になってレイを押し剥がす。
「わ〜悟〜っ!いたの〜?!おっそーい!
ケーキ買えた?…あ!!」
床でケーキを物色しているクマに視線を移す。
「ふぅ〜よかったぜぇ〜とりあえずケーキは無事だ。」
「よしじゃ〜さっそく食べよぉ〜!」
あまりにテンションの高いレイに、五条はため息を吐く。