第45章 complexion ■
「あの…ここまで豪勢に祝っていただかなくても…
喜ぶような歳でもないですし…」
「なーに言ってんの!こんなの余裕の範囲内だよっ!」
「いやおいらが全部作ったんだが…」
「それに幾つになっても誕生日は盛大に祝わなくっちゃ!まだまだ七海くんは若いよっ!もっとはしゃげぇ!!」
「お前何様なんだよ…」
クマの呟きは完全に無視されている。
七海がテーブルの上にドンッドンと置いた大きな瓶。
それを見てクマが目を輝かせる。
「お〜ひっさびさだこれぇ!デンマークの酒じゃねえか!幾つになっても気が利くなシチサン野郎っ!」
「・・・」
あなたこそ何様なのですか、と言いたくなるような発言をするクマはさっそくグラスに注ぎ出した。
「まだ悟帰ってきてないけど、先に始めててって言ってたし、乾杯しよっか!」
そう言って3人は早々に乾杯し、ホームパーティーを始めてしまった。