第45章 complexion ■
そうして出来上がった料理の数々を見て唖然とする。
少しやりすぎじゃないか?と思うくらいに豪勢だった。
トマトとモッツァレラのカプレーゼ、ホタテとサーモンのカルパッチョ、ローストポーク、エビとアボカドのオーブン焼き、魚介アクアパッツァ、きのことチーズのキッシュ、そして七海の好きな平麺のパスタが2種…etc
「やっぱすごすぎ……さすがクマ様様…」
「こんくらい誰でもできんだろ。しっかしシチサン野郎の誕生日がシチサン(7月3日)っつーのはどーいうギャグなんだか。」
その発言に盛大に噴き出していると、インターホンが鳴った。
「おい、噂をすればじゃねーか。」
画面を確認すると、いつもの仏頂面の七海が立っていてまた噴き出す。
オートロックを解除して部屋へ招き入れると、七海はやはりテーブルの光景に目を見開いてしばらく固まった。