第45章 complexion ■
レイは思い出しながら眉を顰める。
「え…そうかな?」
「は?なにそれ。え、僕がおかしいの?
いや、それはないよな。うん、やっぱレイがおかしい。」
「どうして?」
「なっ?!どうしてって…わかんないの?!
間接キスじゃん!!大事件だよこれは!!」
「っ…。そうなんだ…」
「うん、そうなの。勘違いされてもっとヤバい大事件起こりかねないよ?とにかくもうしないで。わかった?」
「わかったよ。」
「はい、良い子。」
「……(イラッ)」
「とにかくこの隙ありまくり姫をどーにかしていかないとなぁ。僕、守りきれるかなぁ。不安しかないよ…」
「もう…私だって悟のことどーにかしたいよ…」
「ん。だからこっちも気をつけるから。
そっちも気をつけて。
ね、仲直りのチューしよ。」
色っぽい笑みを近づけられ、もう何も言えなくなってしまった。
お互い様なのかな…
そう思うと、結局濃厚なキスに応えてしまっていた。