第45章 complexion ■
五条は諦めたようにため息を吐いたかと思えばクマに言った。
「ねぇ、今晩だけ寝室交換しよ?
僕も今日ここで寝るから、クマはあっち使って。」
「あぁん?勝手な野郎共だな。」
「頼むよ、クマ。またなんかスイーツ買ってくるから。」
「チッ。」
クマは舌打ちしながら本を何冊か抱えたまま去っていった。
五条はレイの隣に横になる。
「ねぇ、寂しいよ…こっち向いて?」
「・・・」
「ね?…お願いだよ…」
「・・・」
正直五条にはなぜこんなにレイが不機嫌なのか甚だ疑問すぎて頭を搔く。
「… レイ。気に食わないこと全部言って?直せるとこは直すからさ〜」
その言葉に、レイは背を向けたまま静かに声を出した。