第45章 complexion ■
「おおおおいっ!!ちょっとそれぇ!!
何勝手に食っちゃってんの!!」
「あ?レイの許可があったぞ。
それになんだ。てめぇこそこそ独り占めする気だったんか?」
「違うけど全部食うとかありえないでしょ!!
それ買うのにけっこー並んだんだよ?!
つーかレイ!どーゆーこと?!なんでっ」
「だって冷蔵庫パンパンなんだもん、退けないといろいろ入らなくって困るよ。てゆーか!まだまだいろいろ冷蔵庫に入ってるんだしこれくらいいいじゃん。」
「あぁぁあ〜もおおお〜そういう問題じゃないっ」
「そういう問題だよ!全く…子供じゃないんだからスイーツごときで騒がないでよ。それに、また買えばいいんだから。」
「あのねえ、僕そこまで暇じゃないわけ。買える時に買っといてんの!も〜楽しみにしてたのにどーしてくれんのお」
「はぁ…じゃあ明日私が買ってくるよ。それでいいでしょ?その代わり!まだ冷蔵庫に入ってるものとか少しは減らしといてよ!」
睨み合う二人の間でクマだけは美味しそうに目を輝かせてスイーツを消化していた。