第45章 complexion ■
帰宅途中で、クマと夕飯の買い出しにスーパーに寄ってから帰宅した。
そして、冷蔵庫を開け、レイは顔を顰める。
「もーっ!まーたこんなに甘いもの入れてる!!
これじゃ買ってきたもの入んないよっ!」
コンビニスイーツや、どこかのケーキの箱が大量に入っていて、大きな冷蔵庫のはずがもう隙間がほとんどない。
五条はよく、夜のデザート用♪などと言って昼間のうちにこういったものを勝手に詰めに一瞬戻っていたりするのだ。
その上、様々な瓶のジャムが10種類も入っている。
朝食のパンに塗ったりヨーグルトに入れたりするのだがこんなに無くてもいいじゃないかと言いたい。
最近はこのことにさすがにうんざりしてきている。
レイは不機嫌な顔を貼り付けたままスイーツの類をテーブルに並べ始めた。
「おっ!これ駅前の〇〇パレの限定マカロンじゃねーか!」
「へぇ…よく知ってるね…冷蔵庫片付かないから食べていいよ」
「うっへぇ〜いっ!!」
クマは読書をしながらそれを貪り始めた。
レイはため息を吐きながらも、夕食を作る。