第44章 Dearest ■ 【番外編】
「あ…悟……んっ…」
「… レイ…さっきはごめんね?
本当に乱暴しすぎた…」
チュ、ギュ…
「んっ…」
「しかも…あれ…飲まなくてよかったのに…
なんか無理やり僕が飲ませたみたいになって…」
レロ…
ツー…
「あっ…んんっ平気…だけどっ…
なんでいきなりそんな優しくなるの…?」
「…だって…嫌われたかなって…思っ」
「嫌わないよ…ていうか…
突然優しくされたら…なんか気まずくなるっていうか…
さっきまでの迫力は?って…なる…」
首筋を這っていた唇と舌の動きが止まった。
鏡の中で口角を上げてペロリと舌を舐めとっている五条と目が合う。
「じゃあまだ続き、しようか?
優しくない…乱暴な…僕で……」
「っ!」
言葉を発する前に、髪を掴まれ無理やり顔だけ捩って噛み付くようなキスをされた。
言葉通りに乱暴なキス。
そして…
「鏡に手をつけよ」
「んっ」
「ほら、早くしろ」
言ったは言ったけれど…ここまで突然人が変わり、レイは少し恐怖しながらもおずおずと手を着いた。