第44章 Dearest ■ 【番外編】
「ごめん…本当に暴走した…
大丈夫だった?痛いとこない?」
「え…大丈夫だよ?」
突然我に返ったように優しくなる五条に少し驚いてしまったが、可愛いなとも思い、笑ってしまった。
「ほんとに?体見せて」
「え」
突然馬乗りになられ、真剣な蒼眼で舐めるように全身をチェックされる。
「あの…平気だよ?」
「…わぁ…というか… レイやばいよ…
桜吹雪みたいになってる…」
「え?!」
レイは急いで起き上がって全身を見た。
本当にどこもかしこも鬱血痣が付いていて、花びらが散っているような自分の体に唖然とする。
レイは自分の首や鎖骨辺りもどうなっているのかチェックしたくて鏡台の前へ行った。
「ちょと…すごいことに…」
鏡の前に映る自分…
隠し通せないほどの所有印が首と鎖骨にも散りばめられている。
五条が背後に映った。
後ろから抱きしめられ、鏡の中で目が合う。
「桜吹雪綺麗だよ… レイ…」
「はぁ…コンシーラーとかで隠さなきゃ…」
「ん…せっかくつけたのに寂しいなぁ…」
そう耳元で囁いてからレイの乳房をやわやわと揉みながら首筋に舌を這わせて行った。