第44章 Dearest ■ 【番外編】
「ちょい待ちなよ、レイ」
腕を引き寄せられて壁ドンされた。
「っ…んもう、なに?ここは高専だよ?」
「だから?」
「…だからって…」
「そんなの関係ないよねぇ〜♡
僕が求めている時に、レイが欲しい」
・・・勝手すぎる…。
レイは眉をひそめて黒い目隠しを見つめた。
この人はこういうところがある。
デリカシーないことは昔から分かっていることではあるが、突然こういった状況に振り回されるのは心がかき乱れる。
「あのねぇ、あなたは五条先生なんですよ?」
「ん。知ってる。」
「だったら、」
「五条先生、今さっき上層部と話しててちょ〜っとイラついてんの。これはもうレイしか僕を癒せない」
そう言って唇を近づけてきた。