第43章 MY ALL
それなのに…
あの五条さんが今ではあんなに幸せそうにしている。
そして時を経て今、
私がこうしてまたレイさんと任務に出向いているなんて…誰が想像できただろうか。
「…わかりました。では誕生日、伺わせて頂きます。」
「うん!楽しみにしててね!
あ〜何作ろっかなぁ。七海くんグルメだからなぁ」
さぞ嬉しそうに笑うレイを見つめながら、七海はついフッと笑ってしまった。
「ではここらで手分けしましょうか。
まぁ、レイさんなら大丈夫だとは思いますが、くれぐれも気を付けてください。なにかあったら私が五条さんに殺されます」
「ははは大丈夫だよ!
七海くんも気を付けてね!じゃあまた後で!」
レイと七海は同時に別方向へと踵を返して歩いて行った。