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未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第16章 予期せぬ遭遇



ここは話題を変えようかな。

「バンさんにはプレゼント何買ったんですか?」

「千がマフラーでうちが手袋。ライブ終わって帰るとき、いつも寒いっていってるからさ」

そう話す七桜さんの顔は凄く優しい顔をしていた。

「万といっぱい楽しい思い出作るんだ。今までもあったけど、もっと増やしたいの。うち、Re:vale結成後に入ってるから千ほど一緒にいないし、今だから作れる思い出ってあるでしょ?」

なんか、少し悲しそう...それに、思い出作りたいなんて...なんか、そんな言い方って...

「バンさん、どっか行っちゃうんですか?」

「え?」

「あの、なんかそんなふうに聞こえた気がして・・・」

「いなくならないよ。万はどこにもいかない・・・」

七桜さんは自分にも言い聞かせるような感じで、目から涙を流しながらそう言った。

「ごめんなさい!俺が余計なこと言ったからっ」

「ごめん・・・なんで泣いて・・・」

泣き始めてなかなか止められないようだった...
何か不安なことでもあるのかな?
まさか、Re:vale解散しちゃうとか?

って、そんなこと考えてる場合じゃない!
七桜さん泣かせてどうすんだよっ!
どうしよう...慰めないと...でも、どうやって?
抱きしめるのはマズいし、その前に緊張して無理だ。

「七桜さん、大丈夫ですよ」

今の俺に出来ること...緊張しながらソッと頭を撫でてみた。
あぁ、髪の毛サラサラして触り心地いい...
このまま抱き寄せられたら...どんなにいいだろう...

「百、ごめんね。ありがとう」

「いえ、こんな言い方は変ですけど、頼られた気がして嬉しかったです・・・」

泣いた理由はあえて聞かないことにした。
言えないこともあるだろうし、聞いてほしければ話すと思ったから。

「来年は百にもプレゼント用意しとくね」

俺の好きな笑顔でそう言ってくれた。

「ありがとうございます。俺も用意しますね!」

暗くなってきたからそろそろ帰ることになった。
借りたタオルと今日のハンカチは洗ってスタッフに渡しておくと伝えると、直接返してと言われて困った。
それでも、七桜さんは俺からじゃないと受け取らないと引いてくれず...

結局、俺には嬉しい七桜さんと連絡先を交換して直接返すことになった。

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