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未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第15章 千からの誘い



25日、クリスマス。

昨日のこともあり、家でゆっくりお昼を食べてゴロゴロとしていると携帯の着信が聞こえた。

『今日暇?』

千からラビチャの連絡が...

『まぁ・・・何かあったの?』
『出掛けない?』

えぇ、普通に嫌だけど...クリスマスくらい紡と一緒に遊びたい。
返事を返していないと電話がかかってきた。

「もしもし?」
「返事くらい返してくれてもいいでしょ?暇なら行こうよ」
「行くってどこに?」
「決めてない」
「決めてないって・・・万はいきたいとこないの?」
「何で万?」
「何でって、万も行くでしょ?」
「僕と七桜の2人でだけど?」
「はぁ?」
「暇って言ったよね?1時間後にいつもの場所で待ち合わせね」

千はそう言うと電話を切ってしまった...

ちょっと待って1時間後って...普通に行きたくないんだけど...
仕方ないと諦めて、準備をして待ち合わせ場所に向かうことにした。

待ち合わせ場所に向かって歩いてると、千がもう来てるのが見える。
いつもギリギリなのに珍しい...

「七桜、遅いよ」

なんでちょっと怒ってんの?

「まだ時間前だけど?それで、どこ行きたいの?」

「クリスマスプレゼント買いたい」

「万に?何買うか決めてる?」

(うちも万にプレゼント買おうかな・・・)

「違うよ。七桜にあげたいの」

「へ?うちに?」

千が物をプレゼントしようとするのは初めてだ。

「七桜の好きな物ってよく考えたら音楽と食べ物以外知らないから。一緒に選ぼうと思って」

「万には買わないの?」

「万のことも好きだけど、七桜の好きとは違うし。好きな子にはプレゼントあげたいと思うでしょ?」

「そう言ってくれるのは嬉しいけど・・・それだと万が可哀想じゃない?それに、プレゼントくれるのは嬉しいけど・・・その、期待されても困るよ・・・?」

「僕の気持ちは受け取れないってことね・・・今はそれでもいいよ。でも、プレゼントは受け取ってほしいな。普通にあげたいって思っただけだし。それに、七桜に好きな人がいるからって僕が諦める理由にはならないよ」

確かにそうだけど...
千の真剣な顔久しぶりに見たかも...

「千ってそんなキャラだったっけ?」

「違ったと思うけど、七桜が好きだから」




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