第58章 挨拶
「あと、アイナナ警察の顔合わせ。しなくても知ってるけどね。あと衣装合わせだったと思うけど」
「それも内容知ってるの?」
「そういうのがあるのは知ってるよ。でも、内容も誰がどんな役とかは知らない。秋にあるテーマパークの事も知ってるけど、何するかまではわかんない。うちが知ってるのは、メインのストーリー?って言うのかな。たぶんそれだけだと思う。あとは今回みたいに知ってはいるけど内容知らないのが多いと思うよ」
「そっか。なら、七桜も楽しめるね。今も楽しんでると思うけどさ。内容知ってたらネタバレだから新鮮味ないじゃん?そのメインのストーリーも知ってるけど、色々変ってきてるし、七桜がやる仕事は記憶にないからわかんないもんね」
「そうだね。だから結構普通に生活してるよ?全部を知ってるわけじゃないからね」
「なら、よかった。明日、おかりんにも挨拶終わったこと言わないとね。あと、式場は・・・まだ見に行けないもんな。外見だけ見に行ってみる?たぶんだけど、もうどこにするか決めてるでしょ?」
「なんで?」
「俺と同じとこのような気がするんだよね」
「どうだろうね?」
「どこ?教えてよー」
そう言って、俺はジャレつく。
これって俺たちイチャイチャ、ラブラブ中では?
しょうがないって言いながら、どこがいいか教えてもらうとやっぱり俺と同じ所だった。
「やっぱり!俺もそこがいいなって思ってたんだ。レビューもよかったし。おかりんに一緒に着いてきてもらえば?撮影の下身だって言ってさ」
「そう簡単にいかないと思うけど」
「聞くだけ聞いてみよ?有名な大きいホテルじゃないから実際見てみないとわかんないよ?」
「まだいいんじゃない?決まってからでもさ」
「俺が聞くからいいよ。しつこいくらい聞いちゃうもんね」
「百、あんまりおかりん困らせちゃ可哀想だよ」
「困らせてないよ。ちゃんと言うこと聞いてるよ。今年はダメ!って言われたから何で?とは思ってるけど、今はちゃんとわかってる。七桜、眠いんじゃない?無理して話してなくてもよかったのに」
「百と話したいし・・・」
「明日も明後日もいつでも話せるよ?ほら、もう寝よう?おいで」
抱き寄せて頭を撫でる。
少しすると七桜がぐっすり寝たから、おやすみとキスをしてから俺も一緒に寝た。