第57章 MV撮影
「ユキ、頑張って!たったの5分だよ?」
「もう、足が・・・」
「はは、無理しない方がいいよ。最初から飛ばしすぎだよ?」
「じゃあ、ユキは歩いてて?止まったらダメだからね!」
千は歩くとこに行き1人歩いてる。
「七桜は全然平気そうだね?さすが!」
「千が体力なさすぎなんだよ。また連れてこないとね」
そう言って、うちらも終わって千の元に行って、3人並んで歩く。
「この後、ストレッチしたらお昼食べに行こう?ユキは肉と魚食べれないから、卵とか乳製品、豆類多く食べてね!野菜ももちろん食べるけど」
「運動後にタンパク質摂るのがいいんだよね?筋肉が作られるから。うちはお肉食べたい!」
「あと少し頑張ろ!」
ストレッチも終えて、ジムでシャワーをして着替える。
ジムに併設されてるレストランでご飯を食べる。
専用なだけあって、バランスもいいし高タンパク低カロリーな物が多い。
店員さんに千が肉と魚食べれないことを伝えると、料理長が特別メニューを作ってくれた。
色んな豆を使って野菜と炒めたもの、スープ色々。
「ユキのご飯美味しそう・・・」
「めっちゃ栄養あるね。うちも今度作ってみようかな」
「少し食べる?その方がマネしやすいよ」
「ユキ、七桜に再現して作ってもらおうとしてるな?」
「そんなわけ、ないこともないけど。僕だけじゃ不安だしね。ほら、スープも美味しいよ」
「なんか、今日の千、気持ち悪いんだけど・・・」
「気持ち悪いって、なんだよ!僕はいつも通りでしょ?」
「ユキは、消えなかった痕を気にしてるんだよね?」
「気にしなくていいって言ったのに・・・」
「そうは言うけど、やっぱり気にはなるから・・・せめて栄養摂って早く消えるようにと思って」
「ありがと。これ家でも作れるのかな?後で聞いてみようかな」
「僕は七桜から教えてもらうから、今度一緒に作ろうかな」
「ユキってば始めからそのつもりだったでしょ?」
モモがジト目で僕を見てくる。
「その方が絶対だと思わない?」
「それは確かに思うけどさ。じゃあ、俺も手伝うね!」
それからユキも定期的にジム通いすることを決めた。
そして、ドラマパートのシナリオも完成してMV撮影が始まった。
午後からはダンスパートの衣装を着てたたずむ様子だけの撮影。