第53章 Twelve Fantasia Tour
いよいよ始まった【Twelve Fantasia Tour】初日は福岡。
開演前、それぞれ緊張しているのかウロウロしたり、落ち着かない様子の人たちがチラホラと...
「Re:valeはやっぱり緊張しないの?」
「あはは、いくらなんでもそれはないよー!今だってすっごい緊張してるよ!」
緊張してる環が百に聞くと、自分の心臓の音を触らせて確認させている。
「ホントだっ!ももりんも俺と同じでめっちゃ速い!」
「どんなにステージに立ってたって、始まる前は緊張するよ」
ユキと七桜も同じなのかと環は聞く。
七桜も始まる前は指先冷たくなるし、ユキもそれなりに緊張はしてる。
「それでも、ステージに出てしまえば大丈夫。後は楽しむだけだ。この緊張は楽しむためのスパイスだと思えば少しは楽にならない?」
「千くんらしい考えだね」
スタッフにそろそろ時間だと呼ばれ、広い通路に集まりみんなで円陣を組む。
ここは年長者のRe:valeが声出しするべきと言われた。
「よし!福岡初日、全員で頑張ろう!」
「今日、ここに来てくれた人たちにとって最高の思い出になるライブにしよう!」
「怪我なく、会場のみんなも自分達も一緒に楽しもう!」
3人それぞれ思いを話し、顔を合せる。
「「「いくぞっ!」」」
他のメンバーと共にそれぞれのマネージャーも含めておぉー!と気合いを入れ福岡公演が始まった。
Re:valeの出番はまだだから、舞台袖で待機して見てる。
「次、七桜の出番だよ!手、大丈夫かな・・・」
「もう治ってるんだから大丈夫だよ。練習でも叩いてたでしょ?それにサポーターもしてるし」
「そうだね。頑張って!」
まずは、IDOLiSH7の曲をピアノで弾く。悠斗はギター。
「凄い・・・よくあんなに指動くよね。さっきまであんなに冷たかったのに」
「緊張はするけど、七桜は舞台慣れしてるんだよ」
悠斗もTRIGGERも終わり、Re:valeの出番が来る。
いつもより気合いが入る。緊張してたけど、楽しくライブができ無事、福岡公演は終了してホテルに向かう。
外に出てご当地ご飯を食べる組と、面倒だからホテルで済ませる組に分かれて食べる事になった。
Re:vale、大和、三月、壮五、環、陸、悠斗、楽、龍ちゃんのメンバーはご当地ご飯組。