第9章 学園祭
本来のRe:valeは万と千の2人グループなんだし、私が一緒にやらなくても大丈夫だよね。
たとえ、万がいなくなったとしても...
そう思ったら悲しくなってきた...でも、2人とも頑張ってるからちゃんと見ないとね。
悠斗はいつもと違う2人に格好いいと目を輝かせて騒いでる。
2人とも本当格好いい...
万たちの出番が終わり合流する。
「万くんも千くんも格好よかったよ!」
「そうか?ありがとう!」
悠斗にそう言われて2人とも嬉しそう。
食べ物とか買いに一緒に回り、お母さんと悠斗は先に帰っていった。
「そういえば、七桜の感想まだ聞いてない」
「そうだっけ?アイドルみたいで格好よかったよ」
「僕はもうアイドルなんてやりたくないけど・・・七桜がそう言うなら悪くないかも」
「千は単純だな」
千に見てるときどうして泣きそうだったのかと聞かれた。
そんな顔してないよと答えたけど、信じてくれたかな。
最近千はよく私の事を見てる。
離れてるから見えてないと思ったのに...
この気持ちはバレちゃいけない。
みんなの前では考えないようにしないといけないな。
学園祭も色々見て回り、2人に家まで送ってもらった。
ー
帰り道、最近七桜がボーッとしてたり何か考え込んでいるときがあって、悲しそうな...苦しそうな顔してるときがあるという話になった。
「何かあるなら言ってほしいけど、聞いても答えてくれないんじゃないか?」
「僕が付き合ってって言ったからかな・・・」
「それは違うと思うけど。千でも気にするんだな。本気なのか?」
「本気って?」
「七桜と付き合うって事は七桜以外の彼女は作れない。それにまだ中学生だ。簡単に手出したらダメだし、色々大変だろうな」
「七桜以外の彼女は作れないし手は出せない・・・僕にできるかな」
「本気じゃなかったのか?」
「・・・うん、努力はしてみようかな」
「まぁ、頑張ってみろよ」
千が七桜に本気かどうか本当のところわからないけど、付き合いたいと悩んでるのは確かだな。
それにしても、悲しい顔かぁ...
七桜は1人で思い悩むところがあるからなぁ...
まさか、嫌がらせに悩んでるとかじゃないよな。
最近は聞かないけど実は影で何かあるとか...