第49章 Re:vale 5周年記念ライブ
「ゆーちゃんといおりん戻って来ないね?」
「俺、ちょっと見てくるよ」
三月がそう言って席を外す。
「あの3人は幼馴染みなんだっけ?」
「幼馴染みはゆーちゃんといおりん。みっきーはいおりんの兄ちゃんだから遊ぶようになったって」
「小さい頃からだろ?そういうのを幼馴染みって言うんだよ」
「小さい頃から友達だと、兄ちゃんでもそうなの?さすが、ヤマさん物知り」
「ミツもしっかりしてるし、仲良し3人なら大丈夫っしょ」
「音晴さん、結婚のことは遥人さんにはまだ内緒でお願いします。承諾はもらいましたけど、きちんとくださいって挨拶はこれからなんで」
「わかった。言わないでおくよ。父親よりも先に知れて嬉しいなぁ」
「叔父さん・・・」
「お父さん・・・」
うちと紡がハモって言う。顔を合わせて思ってる事同じって笑う。
「お姉ちゃん、おめでとう!凄いお似合いだと思うよ。でも、お姉ちゃんの年だとまだ早くない?」
「うちもね、まだいいなかって思ってたんだけど、今回のことがあってさ、色々考えちゃってさ・・・こういうのってタイミングって言うでしょ?」
「よく聞くよね?付き合っててもずるずるしちゃうとか、きっかけがあればトントン拍子に事が進むとか」
「そう。百が歌えなくて辛そうにしてるの見てるの辛かったんだ。1番辛いのは百なのにさ・・・それでも、百はうちのこと必要としてくれた。もちろん突然で驚いたけど、まぁいずれするからってずっと言われるより、しようって言われる方がいいでしょ?」
紡と久しぶりにゆっくり話をする。
「ねぇ、あの2人可愛くない?女子トークしてるよ」
「百くん、それは紡さんも可愛いって事でいいんだよね?」
「マネ子ちゃんは七桜の従姉妹ですよ?可愛いに決まってます!俺とも親戚になるんだし」
「モモは、すっかり浮かれてるな?」
「気を付けてくださいよ?そういうときが1番危ないっていいますからね」
「そういうとこ、七桜はちゃんとしてるから大丈夫。俺も、おかりんに散々言われてるから変装なら任せてよ!」
しばらくして、悠斗たちが戻って来た。
百が、悠斗に話しかける。
「さっきは、ごめんなさい・・・俺、混乱しちゃって。俺、姉ちゃんの事大好きだけど、同じ位千くんも百くんも大好きなんだ。2人は俺が憧れた初めての人だから・・・」