第49章 Re:vale 5周年記念ライブ
「そうだよ。七桜は知ってるもんな」
「叔父さんもよく言ってたしね」
「七桜だけバンさんと話してずるい!」
「そっちだって楽しそうにしてたでしょ?」
「万、アドレス交換してよ」
「いいけど、なんで?」
「何でって事ないだろ!ほら、プロフィール用に写真撮るからこっち向いて」
「ユキ、またやってるよ・・・」
「本当懲りないヤツ・・・千、嫌がってる人の登録用写真撮るの止めなって言ってるよね?」
「俺もさんざん言われて諦めたもん。七桜だって無理矢理撮られてたし、撮ったの気に入らないからって今まで撮ったやつ見て選んで登録してるしね・・・」
「えぇ!?千、キモい・・・」
「ちょっと、みんなして酷くない?5年間更新されることない同じアルバム見てた僕に対して。それに、僕はずっと七桜のこと好きだったんだ。アルバム見て懐かしむくらいいいじゃないか!」
みんなが、千さんって七桜さんの事好きだったんですか?って驚いて見てる。
「なに?そんなに驚くこと?この中だと僕が1番付き合い長いし、七桜の事わかってるけど」
「千、お前ドヤ顔するな!百くん、落ち着こう、ね?」
「千はそんなにうちのことわかってないよ?」
悠斗が千に近づき好きだったってどういうことか聞いて迫ってる。
「好きだったって、過去形なんですね?」
壮五が疑問に思ったのか聞いてくる。頼むから、それ以上は聞かないで...
「もちろん今でも好きだよ。ただ、恋愛から家族愛に変ったって言ったらいいかな?」
「家族って、千くんが俺の兄ちゃんになるってこと?」
「うん?まぁ、気持ち的にはそうかな。七桜のことも大事だからね。モモと同じように。だから、モモとも家族。これでわかる?」
「兄ちゃんになるんじゃないのか・・・俺が姉ちゃん好きなのと同じように姉ちゃんと百くんが好きって事?」
「そう、それと同じ」
「百くんも、千くんと同じ気持ちなの?」
知ってる人がビクッとなり、目を泳がせる。私も焦って、百の顔を見た。百は意を決したような顔をして、私と千、みんなを見た。
「ちょっと?」
「百くん、ちょっと待って・・・」
「百さん、ちょっと待ってください!」
万と三月が、一緒になって止めようとするが、千がもういいじゃないかと言う。