第7章 気持ちの変化
ー千saidー
万が言う、自分のしてる行動を改めて考えるって何だろう?
僕が七桜に対してとってる行動ってことだよね?
いくら考えても特別何かしてるわけじゃないと思う。
僕が知らないだけで、自然にしてるとか?
まぁ、そんなことあり得ないか...
万は何を言いたかったんだ?
もしかして、このモヤモヤしてる感じの事かな?
でも、このモヤモヤの原因は僕もわからないし...
こんな感情は感じたことないから、何なのかもわかんない。
だからって、万に聞くのも何か嫌だ...
万は七桜の事、妹みたいって言ってたけど...
そっちの方が本当なの?って思う。
万は七桜に優しいし、可愛がってるからな。
あぁ、だから妹なのかな。
僕は...可愛がるっていうより、可愛がってるつもりだけど何でか七桜に嫌がられるんだよね。
七桜のことは好きだ。
普通に可愛いと思うし、顔だけじゃなくて性格とか雰囲気...全体的って言ったらいいのかな。
年の割にはしっかりしてるところも、年相応のところも。
そう考えると...
「僕って七桜が好きなのかな・・・」
よくよく考えると、そんな気がしてきた。
よく言う、好きな子はいじめたくなるってやつなのかな?
まぁ、七桜は可愛いけどでも年下は好みじゃないしな。
きっと、万が気にしすぎてるだけだ。
それに、好きって決まったわけじゃない。
確かにモヤモヤしてるけど、わからないから今はそれでもいいや。
「万の奴、余計なこと言って変に考えさせないでくれないかな・・・なんか七桜と会うの気まずいじゃないか」
僕が今変な態度取ったら、万は僕が好きだと認めたと思うだろうな。
それは、ちょっとな...
僕も万みたいな態度取ったらいいのかな。
行動を改めるって結構難しいな...
この気持ちがなんなのかはわからないけど、万も七桜も僕にとっては大事なメンバーで特別なのは変らない。
これから先も3人で一緒にやっていくんだから。
今はそれがわかってればいいと思う。
そうか、だから七桜のことも万がしてるように大事にしないといけないのか。
これからは何かあったら僕も庇ってあげないと。
大事なメンバーだから。
そう考えて、好きかどうかはいったん考えるのをやめた。