第42章 小鳥遊事務所 始動
撮影に使うアクセサリーでカッコ可愛い指輪がたくさんあったから、入る指に入れてどれつけようか悩んでると、カメラマンとスタイリストが来て、結構つけてもいいことになった。Re:valeの指輪はしたまま、両方の中指、薬指、小指につけて撮影した。指輪はくれるって言うからありがたくもらっておいた。
やったねー!普段もつけよーっと。
撮影も無事に終わり、新曲の打ち合わせのため事務所に向かう。髪染めるの言ってないからビックリするかなぁ。
「もう2人とも着いてるそうですよ。百くんがまた騒ぎそうですね」
「おかりん、呆れてない?」
「いいえ。百くんがどれだけ七桜さんの事が好きなのか伝わってきますよ。微笑ましいです」
「まぁ、それが百だよね・・・」
事務所に着いて部屋に入る。
「お疲れ様。待たせてごめんね」
「「・・・・・・」」
「どうしたの?ぐれちゃったのか?」
「七桜、めちゃくちゃ可愛いよ!!!めっちゃ似合ってるぅ~可愛いぃー!」
飛びつくように抱きついてくる。
「ぐれるって何歳だよ・・・」
「何歳でも関係ないでしょ。それ以上目立ってどうするの?似合ってるけど」
「千くんは、七桜さんに対してツンデレですね」
「僕が七桜に?まさか」
「あぁ、確かにそうかも。最初から褒めたりしないよね?だいたい一言目は嫌味っぽく言って、後から褒めてるかもー。ユキってば照れ屋さん。そんなとこもイケメンだよ!」
「どこにイケメン要素あったかわかんないけど・・・」
「でも、七桜も目立つね。その色」
「ちゃんと変装するから、そんな顔しないでよ・・・あぁ、そうだこれ見て」
「なに?IDOLiSH7?」
「これ、大和くんじゃないか?」
「大和くんってあの大和くん?」
「今日、従姉妹と一緒に配ってるの見かけてもらってきたの。悠斗も受けたオーディションで合格した子達だよ」
「悠斗落ちたのか?」
「みんな受かったよ。ただ、悠斗はその7人と出来が違うから今曲作りの勉強してるんだけど、あれからどうなってるかうちも知らないんだよね」
「そっか。悠斗うちの事務所からデビューしないのか」
「うん。うちもそう思ったんだけど、任せてくれって社長がさ」
「小鳥遊事務所って七桜の叔父さんのとこか。身内だからいいかもね」