第41章 久々の休日
お昼ご飯の時間が近づいてきたから、おかりんと百は部屋を出て準備にかかる。
「モモとおかりん2人でどこ行ったんだろ?」
「そろそろお昼だからお弁当取りに行ったんじゃない?」
「あぁ、もうそんな時間か。今日はなんだろう・・・カレー?かな。なんか匂いがする」
「そうかもね」
「お昼だよーん」
上機嫌の百がカレーを持って入って来た。
「あぁ、やっぱりカレーだ」
「知ってたの?」
「ちょっと前からカレーの匂いがしてたから。これ、七桜のカレーではないな」
気付くかなどうかなってキラキラ顔で千を見てる。
「モモが作ったの!?」
「当たりー!!!どう?ビックリした?」
「ビックリしたよ。ちゃんと食べられるんだよね?」
「もぉ!!ユキ!ヒドいよー!ちゃんと七桜に教えてもらって作ったよ!」
「ごめん、ごめん。あまりにもビックリしたもんだから。凄いじゃない。何もできなかったのに」
「2人みたいにはできないから、本当簡単に教えてもらったんだよ。七桜のカレーは具がいっぱい入ってて好きだから同じにしたの。ユキにはお肉入れてないから大丈夫だよ」
「確かに七桜のカレーは野菜も多く入ってて具だくさんで美味しいよね」
「冷めないうちに、食べましょう。せっかく百くんが作ってくれたんですから」
「食べよーよ。たぶん美味しいよ!ね?七桜」
「うん。食べよっか」
4人でいただきますをして、2人の様子を見る。
ユキもおかりんもビックリして俺を見る。
「モモ、美味しいよ」
「百くん、凄く美味しいですよ」
「良かったね」
「良かった。ユキに食べてもらいたかったんだ。一緒に住んでた時、俺が作れないからいつもユキが作ってくれてた。だから初めてちゃんと作れたの食べてほしかった。七桜教えてもらったから作れたけど」
「モモ・・・ありがとう。嬉しいよ、そう思ってくれてて。今度は僕が教えてあげるよ。その時またおかりんにも食べさせよう」
「さぁ、早く食べてください!次、現場に移動ですよ」
ゆっくり味わって食べたいのにとユキが文句言いながら食べてくれてる。嬉しい。教えてもらって良かった。次は違うの教えてもらおっと。
自分の為だと面倒でやらないけど、誰かの為、2人の為なら作りたいって思える。
俺も昔と違うんだ。