第41章 久々の休日
百の準備が終わって、うちに来て変装用に着替えをして、髪型も変えてみる。普段、着ないような短めのスカートに、ロングのエクステ。ガーリーに仕上げて見たけど...
「可愛いっ!俺ならすぐ七桜だってわかっちゃうよ?でも、スカートが短いっ!嬉しいけどもっと長いのにして!他の人に見せたくないの!」
「はいはい」
そう言って、膝丈くらいのに着替える。
「これは?」
「うーん・・・それくらいなら、いっか。うん!めちゃ可愛いよ!よし、じゃあ行こっか!」
百の車に乗ってどこかに向かった。
着いた先は...
「水族館だ!」
「ここなら室内暗めだし、いいかなって。一緒に行きたかったし」
「うん!」
よかった。嬉しそうにしてくれてる。
写真撮ったりして、楽しく中を回った。
「あ、そろそろイルカショー始まるよ!」
「行こっ!」
ギリギリ間に合って、開いてる席に座る。
「百、すごいね!」
七桜の笑顔が眩しくて、俺はイルカショーよりもこっちを見てたいって思った。
七桜と手を繋いで、俺も笑顔を見せてからショーをみた。
それから、おぉ!とか、うわぁとか言いながら一緒にショーを楽しんで見た。
「はぁ、凄かったね!面白かった!」
「俺も!あんなにジャンプできるんだね!濡れないかヒヤヒヤしちゃった」
「結構、座ったの近かったしね。全部回った?」
「うん。ちょっとその辺歩こうよ」
街をぶらぶらして気になったとこに入ったりすることにした。
可愛い雑貨屋とか、ジェラートも途中で買って食べた。
少し休もうと、近くにあった公園のベンチに座って休んだ。
「なんか、こうやって過ごすの何年ぶりかな・・・ほとんどないかも」
「学生の時も?」
「中学、高校ってバンドとか音楽活動してたからなぁ・・・友達と遊びに行ったりとかあんまりしてなかったかも。修学旅行くらい?家に遊びに行ったり来ることはあったよ。一緒に勉強したり、話したり」
「俺も部活ばっかだったけど、学校帰りに何か食べて帰ったり、たまに遊びに行ったりはしてたな。七桜は小さい頃から遥人さんの知り合いと音楽やってたんだもんね」
「おじさんの友達の方が多いかも」
そう言って笑う。
「これからは、俺がたくさん連れてってあげる。俺が一緒に行きたいだけなんだけど・・・」