第6章 Re:vale正式加入
Re:valeに入ってライブをするようになり何ヶ月か経った頃...
そこそこ名前も知られていて、Re:valeにはイケメンがいると噂にもなっている。
ライブのお客さんも女の人のファンがほぼと言っても過言ではないだろう...
そんな中、私は次第に何か嫌がらせされるんじゃないかと日に日に不安に思うようになった。
というのも...
(千の女癖が悪すぎる・・・)
高校生ってこんな感じだったっけ?
でも、万は違うから千が異常なんだよね?
しかし、曲が出来ないから女で発散するのはどうなのよ...
考え改めようぜ...てか、私、中学生...教育上悪いよ千くん。
知ってはいたけどさ、若干引くよね...
後々痛い目見ろ...後悔して悔やめばいいさ...そう思いながら冷めた目で千を見る。
この世界がアイドリッシュセブンの世界とわかってから、記憶の整理も兼ねてノートに書き留める作業をしていた。
とは言っても、細かな出来事はハッキリと思い出せなくて大きな出来事、たぶん自分の中で特別なストーリーや好きなストーリーくらいしかわからない。
思い出そうと思えば思い出せるのかなぁ...
後から思い出す可能性もあるけど、覚えてる出来事が【いつ・どこで・何時に】はわからない。
内容は知ってるのに、時系列も曖昧だからその為にも整理することにした。
みんなの名前の他に、これから関わる人の名前も。
これから百に会えると思うと自然と嬉しい気持ちになる。
でも絶対守りたいこと、変えたいと思う出来事はなるべく細かく思い出そうとしてる。
(そう思っても、なかなか思い出せないんだよなぁ・・・)
万のことを思うと...やっぱり辛いし悲しい。
いなくなってほしくない、ずっといてほしいと思う。
万を救うと百が入るRe:valeがなくなっちゃう。
それがずっとどうしても引っかかって、いつも立ち止まってしまう。
どうするのが1番なのかわからなくなる...
万も救って、百もRe:valeに入る方法ってないんだろうか...
万のことを知るにつれその思いも強くなる。
今じゃ万はお兄ちゃんみたいな存在で、いなくなるなんて考えたくない。
「七桜?大丈夫か?」
ふと聞こえた万の心配そうな声。
曲について話すって集まってるの忘れてた。
何かあるなら遠慮なく話してと優しく言ってくれる...