第6章 Re:vale正式加入
それから数日後...万と千が家にやって来た。
両親に改めて挨拶と許可をもらうためだと。
お母さんは気遣いに関心している。
悠斗は2人とも格好いいと喜んでいたけど、少し不機嫌...
「こんにちは。悠斗くんだよね?」
「お前がお姉ちゃんと一緒に音楽やるやつ?」
「そうだけど。文句ある?」
「千、相手は子供なんだからムキになるなよ」
「お姉ちゃんに何かあったら許さないからな!」
そう大きな声で宣言した。
「ごめんなさいね。この子お姉ちゃん大好きっ子なのよ」
「いいえ。悠斗くんはお姉ちゃんが大事なんだね。今度お母さんと一緒に練習見に来る?お姉ちゃんが音楽してるの見たくない?」
「見たいっ!」
万の提案に悠斗の目が輝く。
(さすが万だなぁ。子供の扱いが上手い・・・懐きつつある)
無事、両親と弟の許可も取れRe:valeの七桜というもう1つの顔ができた。
ー
ある日、陸が入院したと天から連絡をもらった。
体調が落ち着いたらお見舞いに行くと言ってあるから、今日はお菓子を作ってお見舞いに行こうと思ってる。
天は小さい頃のこうにお姉ちゃんとは呼ばなくなり、七桜さんと呼ぶようになった。
天らしいけど、少し寂しいような気も...
「陸。久しぶりだね。具合大丈夫?」
「お姉ちゃん!来てくれたの!?もう大丈夫なんだけど、一応まだ入院だって・・・」
「そっか。でもヒドくなくて良かったよ。これ、お菓子持って来たんだけど食べられる?」
「お姉ちゃんの手作りお菓子?ヤッター!」
「陸、あまり騒いだらダメだよ。僕、飲み物買ってくるね。お菓子はそれまでお預けだよ。七桜さん、お花もありがとう」
天は小さい頃からしっかりしてたけど、変わらずしっかり者だなぁ...
少しすると天が戻って来て、3人で持って来たお菓子を食べながら話をする。
「お姉ちゃんのドーナツ美味しいよね!天にぃも好きでしょ?」
「そうだね、好きだよ。ドーナツも他のお菓子も」
「また作ってあげるね」
「無理しないでね。バンドするんでしょ?」
メールのやり取りでその話はしていた。
詳しい話を2人に伝えると、自分のことのように喜んでくれた。
「お姉ちゃん、頑張ってね!」
「頑張って」
2人に応援してもらって、やる気をもらえたな...
嬉しいな。