第33章 誕生日とゴシップ
アルバムが発売されてから、仕事も増えたし売れ行きも凄く良い。
千は、志津雄さんの家に行ったときお金を貰ったらしく豪華なご飯を百と食べたらしい。
豪華なご飯っていうと...大和にこれでパチンコですってこいよのやつかな?
最近、時々不安に思う事がある。
この世界は、私が知ってる世界じゃない...
私がRe:valeにいる時点で違ってるんだけど、まず家族が芸能関係と繋がりが多すぎる。
それで、ハッピーアワーとか作らなくていいならもちろんその方がいい。
記憶の百は携帯2台持ちしてたから、どうしていいのかわかんないし、今も月雲と交流があるのかすら知らない。
万に相談したら、なんて言うかな...
これから先に起るであろうことは言えないけど、ちょっと相談してみよう。
万に連絡をして、話を聞いてくれることになった。
うちが今思ってる事をそのまま話してみる。
「そんなに難しく考えなくていいんじゃないか?七桜は自分から俺らに関わろうとしたわけじゃないし。ただ、記憶があって周りの環境がそうさせたって俺は思うけど?」
「周りの環境・・・?」
「そうだろ。遥人さんが音楽関係の仕事してたのも、そこに七桜が産まれて音楽してきたことも、そういう運命だったんじゃないか?別に好きで記憶持って産まれてきたわけじゃないだろ?別にあえて言う必要もないと思うぞ。七桜は千のこと気にしてるんだろ?これからのRe:valeの曲も知ってるから」
「うん・・・」
「もう知ってるRe:valeじゃないだろ?七桜も百くんも作ってるんだし。何かあってバレた時は俺も一緒に説明してやる。遥人さんがいることで最悪な状態にはならないかもしれないし。七桜は今を楽しんで生きればいいんだよ」
「そっか・・・ありがとう。ちょっとスッキリした」
「いいよ。いつでも話聞くって言っただろ?大丈夫、たとえバレたとしても2人ならちゃんと受け止めてくれるよ」
「だといいな。2人とも知ってる記憶の性格とはちょっと違うから」
「だろ?もう大丈夫か?俺、仕事戻んないと。何かあったら連絡しろよ!」
万と別れて、事務所に向かう。
「JIMA優勝、ダイアモンドディスク賞、ブラックオアホワイトミュージックファンタジア、アイドル部門優勝おめでとう。快進撃とはこのことだな」