• テキストサイズ

未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第5章 悩む日々



千と万に誘われてからそれは色々考えまくった。
周りに少し心配されるくらいボーッとしちゃったり。

お父さんとお母さんともたくさん話し合った。
2人はいいんじゃないか的な考えだけど、正直まだ決めかねているのが現状。

Re:valeに入る事でこの先が変わるのが怖い...

ここはゲームの中じゃないし、私もこの世界で生きてるからしたいようにしてもいいとは思う。
でも、もし百がRe:valeにならなかったら、知らないストーリーになったらと思うと踏み出せない...

「七桜、そんな深く考えなくてもいいんじゃないか?やりたいかやりたくないか。少しでもやりたいって思うならやってみていいと思うけどな。2人が本気なのはわかってるんだし」

万からライブをするから見に来てくれと連絡があったらしい。
CDにまとめられた曲はその日の内に聞いた。
【未完成な僕ら】しか今のRe:valeの曲を知らない私にとっては新鮮だった。



「七桜ちゃん、遥人さん。今日は来てくれてありがとうございます!」

もうすぐ出番らしく、挨拶をしたらすぐ裏へ行ってしまった。

Re:valeの出番になり、千と万がステージへ出て来て演奏を始める。
初めて聞くRe:valeの生演奏に正直ワクワクしている。

(その辺のバンドよりも完成度高いなぁ。うちなんて全然比べものにならないよ・・・)

お父さんも思ってたよりも良かったみたいで好感触そう。
たぶんやるって言ったらやりたいようにやらせてくれるんだろうな。
過保護で心配性だけど、基本娘にデレで甘いし。

一緒にやってみたい...とも思う。
もし、Re:valeに入ったら万の事故も防げるかな...
防げるなら防ぎたいけど、そうしたら百のRe:valeがなくなっちゃうよね...

その2つがどうしたらいいかわからない。
何度考えてもそこから先に進めない。

万は無事でいてほしい...でも百がRe:valeじゃなくなるのもイヤだ。
そう思うのはうちの我儘でしかないんだよね。
でも...

ライブが終わると2人がやって来た。

「ライブどうだった?」

「凄く良かったです」

(Re:valeの曲は新旧関係なく好きになるみたいだな。アイナナの曲はどのグループも良い曲だけど)

「気に入ってくれたなら良かった」

2人は笑顔で答えてくれた。


/ 571ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp