• テキストサイズ

未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第1章 小さい頃の記憶





季節は冬。

街はイルミネーションで彩られ、冷たい空気の中、どこか温かな光が揺れている。

12月7日、私はこの世に生まれた。

生まれてから数年…
その頃から、どこか漠然とした「何か」が自分の中にあることに気づいていた。

でも、幼い私はその「何か」をはっきりと認識することができなかった。

ただ、ぼんやりと数人の、たぶん男の人たちが見え、その中で一人だけが光っている映像が、時々脳内に浮かんだ。

(この人たちは…誰だろう?)

なんとなく、見覚えがあるような気もするし、何かを覚えているような気もする。でも、どうしても思い出せない。

それでも、ひとつだけ確かなことがある。それは、自分が「小さな子供」ではないという感覚だ。

心の中に、まるで別の人生の記憶のようなものがある。

けれど、それが誰のものなのかは、どうしても分からない。

/ 571ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp