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未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第29章 Re:vale 再始動



そんな言い訳で納得できると思うのかと千が怒り出した。

「思ってない。だけど、君たちが欲しい。君たちの可能性に賭けたいんだ。凛人から、彼がいた頃とは変わったと聞いた。レベルも前より上がったと」

そう話してくれたけど、相変わらず千は戦闘態勢のまま...

「あの、バンさんを探したいんです。そのためにも有名になりたいんです!」

「探すのはいいが、見つかったら?まさか、君は抜けて元の3人でやるなんて言わないだろうね?」

「言うわけないだろ!モモくんが抜けることはあり得ない。万が見つかるならそれでいい。ただ、万には今のRe:valeを認めてほしいだけだ」

「そうだね。七桜ちゃんの演奏も前よりいいと聞いたよ。前とか違う新しいRe:valeでは歌ってるんだってね。千くんも百くんも一緒に頑張ったんだろう」

直接見たわけじゃないのに、ちゃんと評価してくれるんだ。

「千、いつまでそんな態度してんの?いい加減失礼・・・」

「少し相談させてください」

百がそう言って、私と千の手を取り事務所の入り口前で話しをする。

「千は何が不満なの?」

「七桜は何とも思わないのか?」

「思わないわけじゃないけど・・・でも、あの時はそうなっても仕方ない状況だったでしょ?うちだって怪我してたし。あの人は嘘言ってないし、ちゃんと評価もしてくれてる。日和っただけって言ってたでしょ?」

「そうですよ。出来ないことを出来ると言ってガッカリさせるより、始めから出来ないと言ってくれたなら誠実な人たちなんだと俺も思います」

「モモくんもここと契約したいのか?」

「バンさんが契約するつもりだった事務所なんですよね?だから、悪いところじゃないと思うんです。それに、遥人さんの知り合いですよね。俺らを悪いようにというか、きっと良い方向に行くと思うんです」

確かにお父さんの知り合いとなると、色んなワガママ融通もきくだろう...似たようなことを言ってみる。

「大丈夫ですよ!ユキさんらしく歌える場所でってバンさん言ってたんですよね?ここの事務所なら守ってくれると思います。俺も一緒に守りますから!」

「・・・わかった、2人がそこまで言うなら・・・」

社長は、こっちが出した条件を嫌な顔せずほぼ受け入れてくれてくれた。
そして、無事岡崎事務所と契約することとなった。


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