第27章 新生Re:vale誕生
まずは、自分自身の心も含めてちゃんと大切にすること。
もう1つは、絶対に無理はしないこと。
それに2人とも了承して、新しいRe:valeを始めることになった。
お父さんが仕事から帰ってきて、事情を説明する。
「千斗はやっと決めたのか。百瀬も仲間になれて良かったな」
「はい!改めて、宜しくお願いします!一生懸命頑張ります!」
「おぉ!まぁ、でも頑張るのは程々にな。何でもやり過ぎは怪我につながるからダメだぞ。応援する。あぁ、そうそう。こっちも言っておく。うちの娘を泣かしたり、危ない目にあわせんじゃねぇぞ!男ならちゃんと守ってみせろ!」
お父さんがいきなり2人に圧力をかけ始めた。
千は前から言われてるから、百だけいい返事を返す。
「だから、脅すなって何回も言ってるのに・・・」
「まぁ、ようは周りのことちゃんと見て気を付けてくれってことだ。今までもあっただろうけど、女が男の中に1人だと色々言われやすいし、されやすいだろ」
確かに...今までもそうだ...どっちかとデキてるんじゃないかって...
「それで、千斗もボイトレすんのか?お前必要ないだろ」
「今までもRe:valeとか違う。七桜は演奏メインだったけど、これからは3人がメインで歌っていくことに決めたから。七桜と合わせられるように僕も音域広げたい。七桜もレッスンしてるって聞いたし」
「なるほどな。なら、百瀬の音域も広げないとな。悟にも連絡しておく。七桜のこと考えてくれてありがとな。百瀬も千斗の説得ありがとな」
「とんでもないです!」
3人で話してる光景が嬉しくて、これから3人でやっていくんだと思うと自然と笑顔になる。
レッスンは悟くんと相談してからってことになり、今日は解散になった。
部屋でゆっくりしていると、帰ったはずの千がやって来た。
「どうしたの?」
「万のお父さんのことなんだけど・・・いつ行けるかな?」
「連絡してみようか?」
「お願いしていい?」
連絡をして事情を話すと、明後日なら家に居るから大丈夫と言ってくれた。
13時に来てもいいと言われ電話を切り、千にそのまま伝える。
「ありがとう。明後日、迎えに来るから。一緒に行こう」
そう言って、帰って行った。
行くと決めたけど、不安なんだろうな...
覚悟決めて行くんだろうし。