第27章 新生Re:vale誕生
これから始めるRe:valeは、今まで演奏メインで歌ってこなかった私も演奏と一緒に千と百と歌うと言い出した...
「え?」
「僕も踊るだけじゃなくて一緒に演奏もしようと思うんだ」
「千も演奏するの?」
そう聞くと、出来るのはギターとピアノだけだけどと言った。
後、千の音域を私とも合わせられるように広げたい、後は百が歌初めてだからレッスンお願いしたいと。
百のレッスンはもうしてるからいいけど、千も?
「僕らと歌うのイヤ?」
「全然!うちも歌うって思ってなかったから・・・千、考えてくれてありがとう。あと、百のことは心配ないよ。もう普通に歌えるようになってると思うから」
「どういうこと?モモくん、歌は初めてって・・・」
「実は、百はもうレッスン先に受けてるの。千のこと説得するって言ってくれた時に。千はきっと百と一緒に音楽やるって思ってたから・・・始めるなら早く始めた方が活動も早くできるでしょ?まだ怪我治ってないから無理だけど・・・うちも一緒にレッスンして良かったぁ」
「ユキさん、俺、まだ下手くそですけど頑張ります!」
「モモくん・・・そうだね、僕も頑張るよ。これからよろしくね」
「こちらこそです!宜しくお願いします!」
そうして3人で笑い合う。
良い結果になって本当によかった。
千も吹っ切れた顔してるし、百も良い顔してる。
「でも、千がそこまで考えてると思ってなかったな」
「そうですね」
「前から少し考えてはいたんだ。どうするのがいいのか、どうするのが正解なのか・・・僕のこと信じてくれるって言ってくれたから、ちゃんと考えたよ。男女一緒のアイドルグループなんていないから、どんな方向性がいいのか・・・」
千はちゃんと一緒にやる前提で考えてくれてたんだ...
「どんな形でも、もしかしたら七桜にはまた辛い思いさせるかもしれない。でも、ちゃんと守るから。2人とも・・・それに、誰にも文句を言わせないためにも七桜は歌と演奏両方やるべきなんだよ」
「そこまでの自信はないんだけど・・・」
「俺も一緒に守ります!ユキさんと一緒に!」
守られてばかりは嫌だと、3人で守り合いながらやっていこうということになった。
「活動始める前に、約束してほしいことあるんだけど」
七桜が真面目な顔でそう言ってきた。