第27章 新生Re:vale誕生
「ちょ、ちょっと何しようとしてんの?」
自然な流れ的な感じにキスしようとしてきたから慌てて止めた。
「キスしたい・・・」
「いや、したいじゃないよ!そう言えばできると思うなよ」
そう言うと、七桜も僕の事好きでしょ?と当たり前かのように聞いてくる。
確かに好きだけど、恋愛的に好きとは違うんだよ...家族的な?
「それなら、結婚して僕が旦那さんになれば家族でしょ?」
「だから、なんでそうなるの・・・普通、兄妹でしょうが」
「悠斗と一緒・・・それだと七桜とセックスできない」
こやつはなんてことを言うんだ...
あんたは何度もしてるかもしれなけど、こっちはまだなんです...高校生に向かってなんてこと...
「僕が七桜を好きだって知ってるよね?どうして、僕じゃダメなの?」
そこで悲しい顔するのはズルいでしょ...
「どうしてって言われても・・・千の事は大事だし、好きだけど・・・うち、好きな人いるし。だから千は恋愛の好きとは違うの」
「そう・・・大事で好きなら、僕にもまだチャンスはあるよね。今はまだそういう風に見れてないだけで、これから好きになるかもしれないし」
「・・・千って、そういうとこは前向きなのね・・・」
「七桜限定だよ」
この人を何度か振ってるんはずなんだけど...
千は、自分を振るなんて信じられないって思ったらしい。
なら、どうしてそこまで...と聞いてみた。
「伝えたいから。自分の想いは言わないと伝わらない。最近、特にそう思うようになったんだ。七桜が好きだから好きって言う。それに、僕が初めて好きになった人だから。どうしてもダメだって思うまで簡単に諦めたくないんだ。ごめんね」
(・・・千・・・)
「七桜はしつこいって思うかもしれないけど・・・僕なりの愛情表現ってやつ。もう慣れたでしょ?」
慣れるわけがないでしょ...
それでなくても、君は顔がいいんだから。
恥ずかしがってるのも可愛いから、ついからかったりしちゃうんだと笑って話す。
少し可愛く見えるのが悔しすぎる...
今度、万の実家に行く約束をして千は帰った。
百に帰ったことを伝えると、朝はいなくて話せなかったから、これから千のところへ行くと連絡が来た。
百、何回も行って大変だよね...でも、もう大丈夫そう。