第15章 雪ー陸奥守吉行ー (裏)
『あー…。』
翌朝、明るい所で見ると酷いものだった。
身体中に、吉行が付けた印というか歯型が。
『いつもの服じゃ丸見えだな。』
巴の内番着のようなハイネックを着よう…
陸奥守「すー…すー…。」
…満足気な顔で眠っておられますなぁ。
!そうだ。
薬研「おっ?
ずいぶんと色っぽいじゃねぇか、陸奥守。」
陸奥守「なにがじゃ?薬研。」
薬研「あ、気づいてないのか。」
と、首筋を指差した。
陸奥守「ぅん…?あっ!!」
窓ガラスに映した首筋には、クッキリと吸い跡が。
薬研「大将も、やるねぇ。
ま、旦那の方が上だったんだろ。」
と、広間にいるいつもより露出の少ない服装のへと視線を移した。
陸奥守「だぁっはっはっ!
薬研にはかなわんのぅ!!」
薬研「ほどほどにしてやれよ?
長谷部や爺さん達が見たら、ひと騒ぎだぜ?」
長谷部「主ー!
お風邪でも召されましたかぁぁあ!?」
『やっ、そうじゃないよ?
風邪をひかないよう、暖かくしてるだけ。」
三日月「本当か?
いつもより、顔が赤いぞ?」
薬研「…ほらな。
あれ、絶対わかってやってるよな?三日月の旦那。」
陸奥守「あちゃ〜。」
と言いつつも何処か嬉しそうにした陸奥守は、へと向かって行った。
ーendー