第11章 貴女に着物を贈る意味ー石切丸ー(裏)
「待ってくれ。」
『ん?』
意を決して、先ほど置いた浴衣を主に差し出す。
『これは?』
「私から主へ。」
『開けてもいい?』
「あぁ。」
緊張しながら、主が包みを解くのを見守る。
『綺麗な浴衣…これを私に?』
「…良かったらこれを着て、私と共に祭へ行ってくれないかな?」
『石切丸…。』
「もちろん、二人きりで。
…私は貴女の事が、好きなんだ。」
『ー!!』
ーー
石切丸が、私を好きだと伝えてくれた…
『…私の…片想いだと思ってた。』
「では…。」
『着替えて来る。
一緒に秋祭りへ行こう。』
もらった浴衣一式を抱えて自室に戻ろうとしたら、後ろから石切丸に包まれた。
「…ここで、着替えたらいい。
私が着付けてあげよう。」
『えっ!自分でっ…あっ!』
そう言ってる間に、石切丸はスルスルと私の装束に手をかけて脱がして行く。
「男は好きな人を自分好みに飾りたいものなんだよ。」
ちゅっ、と頸に口付けられ…
指が背中を滑る。
『んっ…着替えるんじゃ…ないの?』
「言ったろ?飾りたい、と。
まずは、この白い肌に紅い花を咲かせないと…。」
唇が触れるたびに、チリッとした甘い痛みが。
手は胸や内腿を撫で、私の体温を上げて行く。
バサっ…
抱えていた浴衣が落ち、身体の力が抜けて行くので壁に手をついて支えた。
『石切…丸っ。』
「ん?」
ぐちっ…
『ー!!』
そのままの姿勢で秘部に触れられた。
「私を感じてくれてるんだね…嬉しいよ。」
充分に潤っているのが分かると、遠慮なく指を出し入れする。
ぐちゅ…くちゅ…
耳を塞ぎたくなるような水音が恥ずかしいのに、どんどん溢れ出して音が増して行く。
それに、石切丸の指がある一点を見つけると執拗に攻めあげる。
『だめっ…石切…丸っ!いくっ…!!』
「…いいよ、いって。」
『Σ!!!』
耳元で甘く囁かれ、呆気なく達してしまった。
が、余韻に浸る間も無く腰を掴まれると石切丸自身がゆっくりと入ってきた。
『やっ…石切丸っ!!』
「すまない、もう限界だ。」
『あっ…ぁぁぁっ…!』
ナカをゆっくりと広げながら、入ってくる…
.