第9章 ただ、君をー鶴丸国永ー　（裏）

『はぁ…はぁ…。これ、なに…？』

「は潮を吹いたのは、初めてか？」

『これが…？初めて…。』

おっ。
こりゃ、嬉しいな。

「他にもあるか？
俺が与えられる、初めては。」

『…こんなに幸せで、満たされてるのは初めてだよ。』

「…煽らないでくれ、優しく出来なくなる。」

必死に抑えているのに…

『ふふっ…私も、こんな国永を見るのは初めて。』

「これから、いくらでも見せてやるさ。」

『楽しみ。』

「俺もだ。」

この会話で少し、落ち着いたな。

「つづき、いいか？」

『…ん。』

額に口づけ、を隈なく堪能する。
どこも柔らかくて、優しい香りがする。
俺を安心させ、惑わす香り。

そして、俺が与える快感で“女”の表情に変わる。

『国永……あっ…。』

「…もう、入ってもいいか？」

『ん…。』

もう、はち切れそうなくらいになった己をゆっくりと沈めてゆく。

熱くて、少しキツイ…
だが、俺のをピッタリと締め付けて放さない。

『ーー！！』

「大丈夫か？」

『…国永…の、大きくて……っ！！』

そんなこと言われたら、余計に熱をもつだろ！？
それでなくても、限界ギリギリなのに。

「今のはが悪いぜ？」

『んぁぁっ！』

痛みや辛さはないようだから、思い切り腰を動かす。
抑えの効かなくなった甘い声が、耳から脳に響く。
俺がこの声を出させているのだと言う、征服感。
たまらないな…

向かい合った姿勢でが達したから、今度は後ろから。
頸や背中に口づけ、吸い跡を残して独占欲も満たす。

『国永…もぅ……駄目ぇっ！！』

「いいぜ…いきなよっ！！」

先程よりも深く達するのか、締め付けがキツい。
こりゃ、俺も限界だなっ…！！

激しくを揺らし、最奥へと欲を放った。



そのまま、布団にくるまって軽い口づけをしたり見つめ合っては微笑んでいると辺りが茜色に染まっていた。

「もうすぐ、夕飯だな。」

『…お腹、空いたね。』

「だな。
、沢山食べておけよ。」

『なんで？』

なんで？って、そりゃぁ……

「夜はまだ、これからだぜ？」






ーendー