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月の虜

第8章 艶酔ー三日月宗近ー (裏)


結界を張って良かった。
こんなに甘いの声を他の者に聴かせたくない。
声も吐息も、の全ては今。
俺の物になったのだ。

『あ…いぃ、宗近、いいの……。』

三日月「っあまり、煽るな。」

『あっ…大きくなった…っダメ…くるぅっ!!』

三日月「達してしまえ。」

『んぁぁぁっ!!』

口づけて、肌に噛み付いて、俺の物だと証を残す。
首筋も胸も背中も脚も。
至る所に。

何度も最奥に吐き出し、互いに愛していると囁き合い。
皆が寝静まったであろう頃、が安らかな寝息を立て始めた。

三日月「やっと、薬が抜けたか。」

汗で頬に張り付いた髪を払う。
まだ、あどけなさの残る寝顔だ。
それがあのように乱れ、俺を誘うとはなぁ。

…おっと。
あれ程た抱き潰したのに、思い出しただけで疼くのか。
流石の俺も、危なかったと思ったが。
まだまだ、若い者には負けぬな。

『ん…。』

三日月「目が覚めたか?」

『/////。』

目が合うとは、布団を被ってしまった。

三日月「どうした?」

『…恥ずかしくて。』

恥ずかしい?と、言う事は…

三日月「覚えているのか?」

媚薬で自我を失ってなかったのか。

『覚えてるし…忘れたくない。
一服盛られたとは言え、宗近に…その…抱いてもらった事は。』



三日月「では、これからも俺のと言う事でいいんだな?」

『…よろしくお願いします。』

本当に…愛奴だ。

三日月「ならば、良かった。」

『なにが?』

三日月「起きたら鏡を見てみろ。」

『??』

驚くだろうな。
髪の色と瞳がまるっきり俺と同じになったのだからな。
まぁ、あれだけ俺を注げばそうなると解っていたが。

三日月「落ち着いたらまた、ゆっくりと愛されろ。」

俺が芯まで染み込み、薄れる事のないほどにな。




ーendー
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