第5章 重なる想いー髭切ー (裏)
三日月『ふむ…髭切の力との力が混ざり合い、増幅したようだな。」
事の次第を三日月宗近に話すと、そう答えた。
「そういうものなのかい?」
三日月「あぁ。髭切の神格も上がっているぞ?」
確かに、新たな力を感じている。
三日月「それにしても、口づけで傷が癒えるとはなぁ。」
小狐丸「ならば、私も怪我をしたらぬしさまに口づけで治していただこう。」
「駄目だよ?」
小狐丸「そのくらい、良いではないですか!ぬしさまをものにされたのですからっ!!」
「駄目なものは、駄目。…鬼になっちゃうよ?」
石切丸「それは困るね。諦めなさい、小狐丸さん。」
小狐丸「ぬしさまぁ…。」
全く、僕のはみんなに好かれているねぇ。
和泉守「主ー。怪我したら口づけで治してくれるんだって?」
『…誰が言ったの?ていうか、怪我しないでよ。』
堀川「兼さんっ!駄目だよ!!髭切さんが…。」
和泉守「いいじゃねぇか、口づけくらい。」
堀川「兼さんっ!」
「じゃ、口づけで治らないくらいにしてあげようか。」
膝丸「兄者!待てっ!!」
「問答無用だよ?」
膝丸「兄者ー!」
『髭切、ダメよ。』
「…。」
『大丈夫、髭切にしかしないから。
和泉守、怪我したなら手入れ部屋へ。』
和泉守「おっ、おう。」
有無を言わさない殺気を放つに言われ、和泉守が青ざめていた。
その後、手入れ部屋から和泉守の絶叫が響いたのは言うまでもなく。
僕はの気持ちに満足していた。
和泉守「…もう、あんな事言わねぇ。」
ーendー