第2章 FILE2:僉弥軍の日常
食堂につくと隊長や皆が楽しそうに話をしていた。
「おっ?雫!遊優魔!来たな?」
「隊長、皆さん、待たせてごめんなさい」
そう言うと私と遊優魔は席につく。
「あーっと…皆揃ったな?では今日の報告を頼む」
僉弥軍隊長の七条夬杜はそう言うと遊優魔が口を開く。
「はい、今日は街中で騏荼軍を5人ほど確認、追跡しましたがとくに何もせずに騏荼街へ帰って行きました。」
夬杜は腕を組むと少し考えた。
「何だか怪しい雰囲気が漂ってきたな…よし、では少しでも怪しい行動をしていたら直ぐにでも声を掛けてみてくれ」
全員が一斉に「はい!」と声を揃えて言う。
「よし、では夕飯としよう!いただきます!」
「いただきます」
皆は会話などをしながら楽しそうに食事を始めた。
すると、隣に居た政魔が私に話しかける。
「なぁ雫…ちょっといいか?」
「何?」
政魔は真剣そうな顔をし語り始めた。
「最近の授業の話なんだが…此処の部分が解らなくてな…。」
そう言うとテキストを開いてわからない場所を指す。
「あ…そこは…此がこうだから…」
っと後ろのほうからなんだか視線を感じて後ろを振り向く。
すると、遊優魔が私と政魔をみながらなにかを言っている…。