• テキストサイズ

妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第20章 10月31日 渋谷にて



見ると2人の更に奥から蝦蟇が舌を伸ばしていた。

普通ならなんてことのない攻撃。

しかし術式発動中の粟坂にとっては大ダメージだった。




コイツら、いつから気づいた!?






痛みで咄嗟に術式を使えず、虎杖と伏黒の攻撃もストレートに入る。

だが、粟坂とて決して打たれ弱くはない。

口から血を流した状態になっても膝はつかなかった。



「この程度で調子に乗るなよ、ガキ共ォ!!」


粟坂の背後から虎杖の拳が迫る。


今度こそ渾身の殴打が来る……!




と思ったが、予想していた衝撃は来ず、代わりにわずかな空間を隔てて拳がピタリと止まっていた。


「寸止め―!?」


一人時間差で勢いを殺して―……



術式を解く間もなく、勢いを削いだ虎杖の拳が顔面に入り、粟坂はガードレールの外まで吹っ飛んだ。










「……オマエ、意外と器用だよな」

「そう?」


少し目を丸くする伏黒に虎杖は肩をすくめていた。



/ 1120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp