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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第20章 10月31日 渋谷にて








とあるタワーの屋上に数珠を捏ねる老婆とだるま顔の初老の男、痩せこけた若い男がいた。


老婆がだるま顔の男に尋ねる。


「粟坂や、聞こえたか?『五条悟が封印された』と。敵方に情報が漏れとる」

「いいじゃねぇか、オガミ婆。俺はようやく実感湧いてきたぜ?マジで封印されたんだな、五条悟。興奮してきたぜ、これから日本はどーなっちまうのかな」


軽い調子で頭を掻く粟坂にオガミ婆は表情を変えずに答えた。




「何も変わらん。呪い呪われ、死ぬだけよ」












一般人を閉じ込める帳の先にある術師を入れない帳を虎杖が渾身の力で殴りつける。


が、ビリビリと振動が伝わるだけ。


「ダメだ、ビクともしねぇ」


悔しげな虎杖を猪野は唖然と見ていた。


「ま、まあまあの威力だな」

口ではそう言いつつも驚きを隠せない。


マジかコイツ!?
打撃だけなら七海サンとタメはるんじゃねーか?


つーか、だからこそ……



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