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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第35章 断章 波乱万丈!成人の日









なずなは電話中に逃げ出そうとする田代を捕まえ、強く引き戻して部屋の奥の方へ追いやった。

ドアへ続く道を塞ぐように立ち、電話を続ける。


田代くんの頭の上に蝿頭が1匹、肩の上に2匹……

田代くんはなんで逃げようとするのかな?
蝿頭に操られてるの?

それにさっき私を転ばせたのはどの蝿頭なんだろう?


ふわふわする頭で考えるが、いくら考えても答えは導き出せない。

それもそのはず、蝿頭にそんな力はないし、術式だって持っていない。
だというのに酔っているせいでなずなは気づかない。

呪力強化して同級生の一般人を投げ飛ばしたり、短刀を突きつけたりと、完全に正常な判断能力を失っていた。


『近くに誰かいるのか?』

「田代くん」

『すぐにそっち行くから!変なことされそうになったら逃げろよ?』

「うん?分かった〜」

『とにかくすぐ行くから。一旦電話切るぞ』


電話を切ったなずなが再び田代の方を向く。
その目は完全に据わっていた。

田代を逃がさないよう一歩ずつ距離を詰め、まずは頭上にいる蝿頭を狙う。

蝿頭が見えない田代には当然自分の頭を狙われているようにしか見えないため、両手を前に出して振り回し、少しでも距離を取ろうとした。

なずなはというと酔っていても田代を傷つける気は毛頭ないので、蝿頭との間にある彼の腕が邪魔だなくらいの認識だ。



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