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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第34章 断章 酒宴にはご用心



なんでこんな可愛い姿を唐突に見せるのか。

なずなの不意打ちを食らった伏黒は内心で呻いていた。


控えめな彼女は人目のある場所でこんなにスキンシップを取ることはない。
普段は手を繋ぐくらいなのに……


大好きと全身で表現してくる姿に気を抜くと頬が緩みそうになる。

というかこんなに可愛い姿をこんな場所で見せないでほしい。









しばらくすると、ひとしきり甘えて満足したなずなは眠たそうに目を擦り、不意に手を伸ばした。

「うーん、暑い……」

手の目指す先には誤って出されたウーロンハイ。
すぐ近くの伏黒が慌てて引き離す。

「なずな、これ以上飲むな!」

「だって、暑いんだもん」


冷たい飲み物で身体を冷やしたいのか、子供っぽく口を尖らせて抗議してくる姿は可愛いが、まだほとんど減っていないウーロンハイを渡してこれ以上酔ったら本当にどうなるか分からない。


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