第27章 断章 明くる日のお話 ※
秘部の中に入れられた指は2本に増え、なずなに強い快感を与えていた。
聞こえてくる水音も大きくなっており、耳からもゾクゾクと快感が伝わってくる。
内部で人差し指と中指がバラバラに動き、それだけでも堪らないのに、親指で秘芽まで弄られ、秘部からしとどに蜜が溢れ、伏黒の手を濡らした。
懸命に身を捩って快感を逃がそうとするが、それ以上の快感が次から次へとやってきて、自分ではどうすることもできない。
指が良いところを掠めるだけで達しそうになってしまう。
なずなの限界が近いことを伏黒も感じ、弱い場所を重点的に触り始めた。
「んぁ……恵くんっ、奥、きちゃうっ」
「我慢するな」
先を促すように中を擦られれば、抵抗できるはずもなく……
次の瞬間、なずなは絶頂の波に襲われた。
きゅうきゅうと収縮を繰り返すなずなの中から指を抜き、伏黒は濡れていない方の手でなずなの頬に触れた。
「なずな、そろそろ挿れていいか?」
「うん……早くきて……!」
潤んだ目でそう言われ、迎えるように脚を開かれ、伏黒の理性は飛びそうになる。
ベッドサイドの小さな引き出しからゴムを出し、口で封を切って張り詰めた己に被せると、秘部の入口にあてがう。
そしてグッと腰を沈めた。
ゆっくりとなずなの中に己を埋める感覚。
久方ぶりのその快感が腰から背筋に走る。
以前よりも締まっているような気がして、短い呼吸を繰り返すなずなに目を落とす。
「んっ、キツいか……?」
「ぁん……ううん、大丈夫……久しぶりで、その……嬉しくて」
「っ、あんまそういうこと言うな、止められなくなる」
久しぶりだからこそ、ゆっくり慣らしてやりたいのに。