第3章 テープ【瀬呂範太】
私は堪えきれなくなった涙を隠すように瀬呂に抱き着いた。
ドキドキとゆう鼓動が聞こえてくる。
瀬呂「はぁ〜まじで心臓止まるかと思った〜」
「ごめん…」
瀬呂「いや勘違いさせた俺も悪いからさ。でもあの子は上鳴とラブラブだから心配しなくて大丈夫よ」
「そうなんだ…」
瀬呂「それに俺は運命とかそんな乙女チックなこと考えたこともないし。まぁ上鳴はそうゆうの好きそうだけど(笑)。」
「確かに」
瀬呂「もうさ、秘密にすんのやめようか。こんなすれ違いもう懲り懲り…」
「そうだね。」
顔を上げると瀬呂と目が合った。
泣いて赤くなった瞼にキスされる。
瀬呂「あまっ。」
糖涙が出てたみたい。
顔を見合せて二人で笑って、またギュッと抱き締め合った。
やっと心が通じ合った気がした。