第3章 テープ【瀬呂範太】
私は雄英高校のサポート科に進学した。
昔から物作りが好きで、もっとたくさんのことを学びたくてここに決めた。
こんなに広くて生徒がたくさんいる学校でも、同じ個性同士の人ってなかなかいないものだ。
逆に、いろんな発見があって楽しいけどね。
私の個性も珍しがられて、入学当初は机の周りに人が集まって、見せて見せてってねだられていた。
だからちょっと糖涙を出してみてたら、たまたま遊びに来てたヒーロー科の瀬呂が、
瀬呂「誰だよ女の子泣かしたの!」
って背中に庇ってくれて、ビックリしたんだ。