第1章 硬化 【切島鋭児郎】
おまけ
〜数年後〜
私は今、それぞれのヒーローが住みやすい家を設計する仕事をしている。
硬化の個性は全く使わないけど、やりがいのある仕事だし楽しい。
今日も1日働いて夕飯の準備をしていると、ガチャっと玄関のほうから音がした。
鋭「ただいま〜疲れた〜!」
「お帰りなさい、お疲れ様」
そう言って笑顔で鋭児郎くんを迎える。
鋭「梨子もお疲れ様。」
言いながらギュッと抱き締めてくれる。
そう、私たちはあれから数年付き合い、結婚をした。
3歳になる子供もいる。
鋭「利太は?」
「託児所で夕飯食べたから、帰ってきてお風呂入ってすぐ寝ちゃったよ」
鋭「そっか」
「ね、今日利太の個性がわかったんだけど…」
私がそう言うと食い付くように
鋭「え!何だった!?硬化!?」
と言ってくる鋭児郎くん。
「なんと…ダイヤモンドだって!」
鋭「ダイヤモンド!?」
「そう、私たちと同じように硬化するんだけど、硬化したとこがダイヤモンドになるから、同じダイヤモンドにしか傷付けられないらしいよ。」
鋭「すっげぇ!さすが俺たちの愛の結晶だな!」
「ちょっとそれは恥ずかしい…」
鋭「ははっ!梨子、愛してる!!」
今日も我が家は平和です。
‐終わり‐